先日、娘が始めた本屋に市の広報関係の人が訪ねて来た時のお話です。
その人は一般企業を定年退職し、再就職で市の広報に採用されたとの事。
その人の自己紹介が、
「今は再就職で広報の仕事をやっているんですが、以前○○会社の大阪支社エリア長
をやっていました。」
と言って昔の名刺を渡したそうです。
「で?」って聞き返すと
「○○会社はとても有名な会社で…」と今の仕事内容に関係のない昔の自慢話をひと
通りしゃべった後、来店した目的を話し出したそう。
広報に載せてもらえるとかの話だったんで、こちらもハイハイと聞いていたらしん
ですけど、それってどうなんでしょうね?
そんな人って居ますよね?
中途半端な経歴の人ほど 昔の地位や肩書に固執する。
「おれは昔 何々社の部長だった!」「営業で100億稼いだ!」
「海外勤務が何年だった」とか「今の社長はオレの部下だった」とか。
現在の自慢話でも聞かされる方はウンザリなのに、過去の栄光をひけらかすって、
聞く方は迷惑しかありません。
そう言う人は今の自分を受け入れられないのでしょうか?
現役の時はこれだけ凄かった!って今も褒めてもらいたいんでしょうか?
承認欲求が強過ぎでしょ! まったく子供ですね。
それと過去の自慢と言えば学歴もそうです。有名私立や国立大学を卒業したとかも良
く出てきます。
でもそう言う有名私立・国立大を出たからと言って出世できるとは限りません。
知的能力はあるでしょうが、会社ではそれ以外にも様々な能力・資質が求められるからです。
そう言う人は自慢話をするたびに、周りから人が居なくなっていく事を覚悟しておい
た方が良いと思います。
老後に周りから人が居なくなるのは寂しいですよ。
そういう人に限って、部長や課長などマネジメントクラスの人がなりやすく、
最近流行りの「老害」と言われる予備軍のような気がします。
役員クラスの人にまでなった人は逆にいつも腰が低く、気さくで人当たりが良い人が
多く、偉ぶった感じがしないのは やはり本当に苦労をして上り詰めたからなのか、
それともそう言う人柄だから上り詰められたのかなと思うのです。
どちらにしろ、「人は歳を取るほど謙虚になるべき」だと思います。
これは私自身にも言える事。
昔の地位や業績・肩書など小さなプライドは封印(捨てる必要はありません。)し、
みんなとフランクに付き合う。
いいジイさんになりたいものです。(将来的の話です。)
しかし今はまだ前を向き未来のあるべき姿を描き続けたいと思っています。