ニューモデルか旧型か
最近の自動車のニューモデルは、近未来的な形が多いですよね。
もう電気製品じゃね? なんて思ったりもします。
しかし、今、旧車もブームです。
そのアナログなフォルムやエンジン音が何かノスタルジックな感じで人気なのでしょう。
どちらも、良いところもあれば、欠点もあります。
ところで、電源にもリニア方式とスイッチング方式の2種類があります。
どちらかというと、リニア方式が旧型で、スイッチング方式が新型になります。
そもそも電源って何?と思うかもしれません。
日本の場合、コンセントの交流のAC100Vを製品に合わせた直流(DC)に変換する機器が電源です。
ACアダプタやUSB充電器の総称が電源です。
今号ではリニア方式について、雰囲気だけでもわかって頂ければと思います。
リニア(linear)はラテン語からきています。リニアモーターカーは聞いたことがあると思います。
カモノハシみたいの顔の次世代新幹線です。
リニアでまだ、ピンとこない方、英語のライン(line)のほうがわかりやすいかもしれません。
線(直線)の意味です。
元々電源はリニア式でしたので、電源ではリニア≒直流(直流に近いさざ波)です。
家庭で使う製品はたいていコンセントからの電圧はAC(交流)100V ですが、
製品(テレビ、エアコン、スマホやUSB充電器)の中で直流(DC)または直流に近いさざなみ波形に
変換されています。そのACをDCに変換する電源にスイッチング電源とリニア電源があります。
昭和の生まれの方、昔の家電はやたらと重かったですよね。もちろん技術の進化で新しい素材の発明、部品の小型化や筐体の薄型化で少しずつ軽くなってきているのですが、重い原因の一つはリニア電源が
入っていたからです。その重さの要因が電圧を変換するのに欠かせないトランスです。
トランスは銅と鉄の塊ですので、ずっしりとしています。容量が大きくなればなるほど
顕著に重くなります。
リニア電源の中ですが、ACコンセントからすぐにトランスがあり、そこでAC100Vを例えばAC24Vに降圧し、ダイオードで整流した後、電解コンデンサで平滑にし、電圧を安定させます。(図1)
リニア電源は部品点数が少なく、比較的部品が入手しやすく、回路構成もシンプルでノイズに強いです。
一方 熱、効率、容量が大きくなるたびに重量化になるという問題があります。
弊社ではトランスだけでなく、リニア式(トランス式)ACアダプタのラインナップがあります。
重くなるので、12W程度までがすぐに対応できる容量となります。
用途としましてはコンセントからのノイズで誤動作すると困る、もしくは他の機器に影響すると困る
というようなケースで病室で使う機器、電話機の子機、防災無線や通信機器の電源に使われたりしています。
最近は日系のメーカーの取り扱いが無くなってきています。
おまけに円安(US$1.00=JP¥150)が当たり前で賃金も日本と違い、
右肩上がりの海外メーカー品の値上げがもの凄いようです。
使用数量以上のMOQで買っているユーザー様もいるようです。
弊社は100台からでもカスタム対応しております。
御見積り、試作はすぐに対応いたしますので、いつでもお問い合わせください。
次号はスイッチング方式です。