「休日は120日以上」
「基本的に残業は無し」
「テレワークが出来る」
これらは、就職を控えた学生たちの会社選びの条件です。
3年もの間、人と関わることを制限され、親しい友人と会ってもマスク越し。
口元が見えない、表情が読み取れない、そんな希薄な人間関係しか経験出来なかった彼ら。
中には、東京の大学に在籍しながら大学に出向いたのは年数回?って信じられます?
(親御さんは仕送りが無くて喜んでましたけどね)
確かにテレワークで出来る仕事は増えました。
実は私も4月の海外出張帰りにコロナに感染し、しばらくテレワークを経験しましたが、
仕事はほぼ問題なく出来るんですよ。
打ち合わせもzoomやチームスで海外と繋がるし、システムにも入れる。
紙の書類が必要な時だけ、みんなが帰った事務所に出向くか、送ってもらうだけでした。
メディアでもテレワークを盛んに伝えていたので、それが学生達には普通に感じているのでしょう。
そこに来て人出不足…学生の条件もそうなりますよね。
会社選びの条件はそれでもいいと思うんです。
しかし私が心配しているのは、ちゃんと社会の中でやっていけるか?なんです。
そうコミュニケーション能力のことです。
会社に入れば多くの人と関わることになります。先輩、上司、取引先…。
それら周りの人と上手にちゃんとコミュニケーションができるのか?
心配になります。
そういう人たちに伝えたい事があります。
それは「ありがとう」を素直に言える人「ごめんなさい」を素直に言える人になりなさいと。
何か親切にしてもらったり、物を頂いたり、手伝ってもらったり、心配してもらったり、
人は周りの人から色んなものをもらっています。
自分にとって有難かったことに対して、その人に、周りに感謝の言葉を伝えましょう。
ただ有難く思うのではなく、ハッキリと口に出して言葉で相手に伝える。
それが大切です。
よく「ありがとう」と「すみません」を間違えて使う人がいますが、そこは間違えずに。
「ありがとう」は感謝の気持ちを伝える時。
「すいません」や「ごめんなさい」は相手に悪い事を結果的にしてしまった時に使う言葉。
本当は自分のせいでなくても、先に「ごめんなさい」を言いましょう。
それを言えない大人も結構いますけど、それは凄く損をしているし、コミュニケーション能力は良くないと思います。
「運がいい人とは、たまたま天から幸運が降ってきたわけでも、地から湧いてきたものでもなく
その人の行動や発する言葉が引き寄せるもの」
学歴・知識や才能はその幸運を得た後に確実なものとするツールでしかないと私は思っています。
そして、ただ単に上司や先輩に迎合するのではなく、相手の意見も一度考え、受け入れてから
それでも自分が正しいと思えるならば、上手にそれを言えるようになれば、自然と信頼される人になれると思います。
「ありがとう」
「ごめんなさい」
人付き合いの潤滑剤ですね。