至るところに基板だらけ
普段の生活で「基板」を見ることはありません。ですが…皆さん毎日必ず使っています!
スマホにタブレット、充電用アダプタ、車のキーからLED照明、冷蔵庫、エアコン、
テレビにパソコン、モデムにルーターにシャワートイレから給湯器と
電気製品には必ず基板が入っています。基板無しに今の便利な生活は考えられません。
その基板についてが今回のテーマです。
弊社製品のACアダプタやスイッチング電源にもその基板を使用しています。
基板にも色々種類があるのですが、弊社では片面基板と両面基板という2種類を使用しています。
その基板の違いについて簡単に説明します。
下の写真が、それぞれの見た目の違いです。
基板の裏のお花マークみたいなパターンは設計者の”遊び心”ではなく、重い部品の半田付け強化のための工夫です。
●片面基板
片面基板では銅箔パターンや面実装部品が基板の下側にしかありません。
十分に部品配置できるスペースがあり、複雑な配線ではない場合は、
基材に紙フェノール(FR-1)を選ぶ事で材料費を少し安くできます。
部品を実装する工程も少なくなる為、コスト削減にもなります。
●両面基板
両面基板は銅箔パターンや面実装部品が基板の上下にあります。
基板の素材はガラスエポキシ(FR-4)などを使用します。
基板のコストは片面基板(紙フェノール)より高くなりますが、小スペースで設計したい物や、
多出力や特殊形状で配線が難しい物に対応しやすくなります。
また、リフロー半田*しか対応していない部品を使用したい場合なども両面基板で対応できます。
*リフロー半田については過去の技術ネタを参照してください。
【今さら聞けない】フロー半田・リフロー半田 | 過去メルマガ一覧 |
弊社ではカスタムでACアダプタやスイッチング電源を設計、量産対応しています。
雷サージや静電気に強い、寿命が長い、広温度範囲で使用できる等、製品の使用用途に合わせた設計をいたします。
今、お使いのACアダプタが雷で壊れやすい、寿命が短い、室温より暑い場所で使用しており、
それ専用品が欲しいというユーザー様は、是非弊社までお問い合わせ下さい。
最適な提案をさせて頂きます。