収納上手なトランス
断面積×巻き数の積が同じであれば、トランスの形状はある程度変更できる
今回はその応用をご紹介します。
https://www.kamidenshi.co.jp/magazine/2067/
上記記事【今さら聞けない】磁束密度とトランスのサイズの関係 の復習です。
上記式が変わらなければトランスは成り立ちます。
例えばスイッチング電源では、スイッチング素子で周波数を何百倍にも上げることで、
トランスの巻数やコア断面積を下げて小型化できるようにしています。
形状の変更は、商用周波数に於いても重要です。
制御盤の中では正直、トランスは邪魔な存在。
トランス寸法を基に、各配線や、部品の位置、盤のサイズまで決められるお客様も
少なくありません。
こういったお悩みをお持ちのお客様にぴったりのトランスが…
冒頭の計算式に従えば、コアを薄くすると、必然的に巻き数を上げる必要がありますが、
銅線を巻きつけるコアそのものが薄くなるため、巻線スペースが足りなくなります。
そこで、トランスの背を高くすることによって、巻線スペースを確保しています。
端的に、トランスを縦に引き伸ばした形となります。
トランスの薄型化には、主に下記のような利点があります。
・盤内のスペースの確保が容易に
・制御盤をスリム化
・床面ではなく壁面への取り付けも可能(空いた床面スペースを有効活用できる)
・配線の取り回しがしやすい任意の位置に取り付け可能
こんなにスッキリ収まっちゃうなんて、気持ちイイ~☆
弊社の薄型トランスは、コアの厚みもご要求に沿ってできる限り調整させていただけます。
装置の省スペース化、小型化に最適なトランスは、加美電子工業まで!