絶滅危惧種のアダプタ!?
電化製品の多くはDC(直流)で動くのに対し、家庭用コンセントはAC(交流)です。
いっそDCで各家庭に送電されれば変換を省けるのですが、DC送電は簡単には実現できないのが現状です。
ACからDCへの変換は、電子機器の内部電源やACアダプタが担いますが、
変換する方式は、大きくトランス方式とスイッチング方式に分けられます。
今回はトランス方式について説明させていただきます。
スイッチング方式については、過去の記事をご覧ください
⇒【今さら聞けない】スイッチング素子編(https://www.kamidenshi.co.jp/magazine/1757/)
過去記事でも触れておりますが、スイッチング方式はAC⇒DCに変換する過程で、
スイッチを高速(1秒に数千~数万回)でON/OFFするため、ノイズが発生してしまいます。
また、部品点数が多くなってしまいます。
スイッチング方式 | |
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トランス方式 | |
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スイッチング方式 | トランス方式 |
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回路が複雑 | 比較的回路が簡単 |
スイッチングノイズが発生 | ノイズが少ない |
部品点数が増える | 安価 |
小型軽量化が可能 | 体積、重量がかさむ |
アプリケーションや使われ方によって、選び方が変わってきます。
現在、国内でこのトランス式アダプタを扱うメーカーは大変少なくなっておりますが、
弊社は今も新たに設計製作が可能な希少メーカーの1社です。
ノイズにお悩みの際には、トランス方式もぜひ一度、ご検討してみてはいかがでしょう。