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【今さら聞けない】絶滅危惧種のアダプタ!?

2022年07月13日
技術ネタ

 

絶滅危惧種のアダプタ!?

 
 

電化製品の多くはDC(直流)で動くのに対し、家庭用コンセントはAC(交流)です。
いっそDCで各家庭に送電されれば変換を省けるのですが、DC送電は簡単には実現できないのが現状です。

 
 

ACからDCへの変換は、電子機器の内部電源やACアダプタが担いますが、
変換する方式は、大きくトランス方式とスイッチング方式に分けられます。

 
 

今回はトランス方式について説明させていただきます。
スイッチング方式については、過去の記事をご覧ください
⇒【今さら聞けない】スイッチング素子編(https://www.kamidenshi.co.jp/magazine/1757/)

 
 

過去記事でも触れておりますが、スイッチング方式はAC⇒DCに変換する過程で、
スイッチを高速(1秒に数千~数万回)でON/OFFするため、ノイズが発生してしまいます。
また、部品点数が多くなってしまいます。

 
 

スイッチング方式
 

 
 
 

対してトランス方式は、基本構成はトランスと整流ダイオードとコンデンサだけのシンプルな構成です。

 
 

トランス方式
 

 
 
 

ノイズを発生させる要素が少なく、電話やラジオ、スピーカー等、
ノイズの影響が大きい音声機器関連に最適です。
反面、低周波のまま変圧されるため、スイッチング方式と比べるとどうしてもトランスが大きくなり、
ACアダプタとしての小型化・軽量化には向いておりません。

 
 

スイッチング方式 トランス方式
回路が複雑 比較的回路が簡単
スイッチングノイズが発生 ノイズが少ない
部品点数が増える 安価
小型軽量化が可能 体積、重量がかさむ

 
 

アプリケーションや使われ方によって、選び方が変わってきます。

 
 

現在、国内でこのトランス式アダプタを扱うメーカーは大変少なくなっておりますが、
弊社は今も新たに設計製作が可能な希少メーカーの1社です。
ノイズにお悩みの際には、トランス方式もぜひ一度、ご検討してみてはいかがでしょう。

 
 
 
 
 
 

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