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【今さら聞けない】樹脂成形品の違い

2021年12月15日
技術ネタ

 

樹脂成形品の違い

 
 

昨今、業界を取り巻く材料入手難は、果たしてコロナ禍だけが原因なのか怪しいところですが
今回は、あちこちで入手難が叫ばれる樹脂について、紹介いたします。

 

弊社では、以前 ACアダプタ主要部品 ケース編で紹介したアダプタケースの他、
パッと見では分かりにくいですが、トランスのボビン(銅線の巻枠)にも樹脂を使用しています。

 

↑左:熱硬化性ボビン、真ん中・右:熱可塑性ボビン  ※ボビン色は硬化性・可塑性に関係ありません。

 
 
 

樹脂成型品に使用する樹脂は、大きくは熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂に区分されます。

 

  熱硬化性樹脂  熱可塑性樹脂
特性 熱を加えると化学反応により硬化
樹脂が結合するため、熱を加えても軟化しづらい
熱を加えると軟化し、冷却すると固体化
成型後も熱を加えれば再び軟化する
長所 ・曲げや歪みに対して優れている
・機械的強度が高い
・耐熱性が高い
・再利用可能
・成形時間が短い(=安価)
・加工が容易
フェノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂 他  ABS樹脂、ポリ塩化ビニル、PET、PBT 他

 
 

熱硬化性は卵 熱可塑性はチョコレート
とイメージしていただくとわかりやすいと思います。

 
 
 

 
 
 


 
 
 

 
 
 

上表の特徴の他、要求される製品重量・大きさ・強度・嵌合の有無 等、
都度、製品に最適なモノを選定させていただいております。
弊社では実装スペースに合わせた形状提案のため、様々なボビン形状を持ち、
場合によっては、新たな樹脂素材での起型ボビンも検討いたしますので、
お悩みの際には、ぜひ一度ご相談ください。

 
 
 

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