インピーダンスの整合
前回、2回路間のインピーダンス差について少し触れましたが、
今回はインピーダンスの整合について紹介いたします。
異なる2回路を接続する際、両回路のインピーダンスに差があれば、
信号の伝達時に一部の信号が反射され、ノイズの原因となるうえ、
信号源からの電力を、負荷に最大限伝える事が出来ません。
異なる太さのホースを合わせて水を流すと、
水漏れするのをイメージしていただくと分かりやすいと思います。
インピーダンス(2つのホースの太さ)が合っていないと、水の伝達が上手くいかない。
2回路間のインピーダンス差は、コイルやコンデンサを組み合わせてリアクタンスを
調整して整合を図る場合や、
抵抗器を用いてレジスタンスを調整して整合する他、トランスを使用する方法があります。
⇒リアクタンス・レジスタンスについても前回記事【電気の流れにくさ】をご参照ください。
トランスでは1次:2次の巻き数比に応じて、1次側回路と2次側回路のインピーダンスを調整する事が可能です。
巻き数の変更によって電圧も変わりますが、2次側に伝わる電力
(=電流×電圧)はそのままで、
インピーダンス整合により、効率良く電力を伝えられるようになります。
特に音声機器では、例えばマイクからスピーカへの音声伝達において
インピーダンスマッチングが不整合であれば音声劣化となって、顕著に影響が現れます。
弊社ではインターホンや、トランシーバー、エレキギターなどの
音響装置への採用実績が多く、その他、測定器や探査機等においても、
多様なインピーダンス整合トランスの実績がございます。
インピーダンス整合にお悩みの方は是非、お問い合わせください。