「実力以上の幸運は、天が人を釣り上げる為の餌でなければ、人の世の落とし穴」
私の趣味のひとつにゴルフがあります。
以前にもコラムで書いた事がありますので、ご存知の方もおられるでしょう。
そのゴルフの調子がいいんです。
調子がいいと言うより、運がいいんです。
元々練習があまり好きじゃない方で、頻繁に練習をする時でも週に2回程度、
会社の帰りに打ちっぱなしに行くくらい。
そこで70球の1籠を打って終わり。
ラウンドは2週間に一度程度。
こうやって書くと、結構行ってるじゃない?って思われがちですが、
競技ゴルフをやってる人から見たら、全くと言う程じゃないでしょうか。
コロナ禍の中にあってもゴルフは別らしく、どこのゴルフ場も大繁盛。
特に夏場は早朝スルーが人気だそうです。
私は毎年自分の実力を試すため、アマチュアの大会に出ているんですが、
今年も25歳以上が出場できる大会にエントリーしました。
還暦を迎えた私にとって、この大会に出場される方々はほぼ年下。
55歳から出場できるシニアにはまだまだ出たくありません。
「自分はまだ若い。シニアっておじいさん?」
そう思ってますから。
でも、現実は厳しいです。
もう何年も参加していますが、一度も予選を通過した事がありません。
飛距離と体力は年々落ちてくるし、何より練習嫌いですしね。
それに、みなさん時間があるのか、ゴルフ熱が出てきたのか分かりませんが、例年より参加者が多い。
ところが、今年は予選を通過できたんです。
この歳でまさかです。
運しかありません。
その日は雨と風 雨も時折強く降ったりして、みなさんスコアを落とす中、
私はあまり変わらずいつものスコア。
特別良くも悪くもありません。
ホールアウト後アテストしスコア提出。
すると、地区決勝大会の案内を渡されるじゃないですか。
「えっ!これは?」
「地区決勝大会の案内です。参加意思はありますか?」
「予選通過できそうなんですか?!」
そう聞き返すと、
「はい、上位ですよ。」
「ほんとですか!勿論出ます!」
その後何組かホールアウトされ、順位は少し下がったんですが、無事に通過できました。
少しして、地区決勝の案内を見直すと
「え—、どうしよう」
ちょっと困った事が…。
(次月号に続きます)