ACアダプタ主要部品 コード編
今回はコンセントと電源、電源と機器をつなぐコードについて解説いたします。
ACアダプタでは一部を除き、AC(入力)とDC(出力)の2種類のコードを使用しています。
・ACコード
コンセントから電源本体までをつなぎ、その名の通り交流が流れています。
弊社では、主にVFFとVCTFKというものを使用しております。
ACプラグの形状は、標準的なコードtoコードの他、
電源ケース本体との取り外しが可能なインレットタイプ(2~3極)や、
本体から直接プラグが出ているダイレクトプラグインタイプなど、
こちらも用途や環境に合わせてご提案させていただきます。
また、火災に繋がる恐れがあるトラッキング現象にも対策された、
安全にお使いいただけるACコードを使用いたします。
過去に実験動画を載せておりますので、是非ご覧ください。
⇒動画で実感 「トラッキング火災」の怖さ
・DCコード
こちらは、電源内で直流に変換された電気を機器まで届けるコードで、直流が流れています。
直流の場合は極性を間違えれば、機器の誤動作や故障を招く場合があります。
影響が無いように見えても、電源寿命を少なからず縮めると考えて良いでしょう。
DCプラグの極性は、端子部の外径部と内径部(もしくはピン)のそれぞれが
プラスかマイナスのいずれかになっており、使用者では簡単に入れ替えることが出来ません。
定格電流や電圧が同じアダプタでもDCプラグの極性が違う場合がありますので、
購入した機器に付属しているACアダプタを使用するのが最も安全です。
また、ACアダプタ本体に印字される極性表示でも判別が可能です。
現在センタープラスが主流となりつつも、音響機器などセンターマイナスが主流の分野もあります。
アダプタメーカーによっては、センターマイナスを扱っていないということも…
弊社では極性はもちろん、端子形状もプラグの他にハーネス等、
機器に合わせてカスタム対応が可能です。
⇒弊社対応プラグ一覧
※上記ページ記載以外の形状もご相談ください。端子無しでのご提供も可能です。
コードはこれまで紹介した部品と比べて馴染みが深く、直接触れる機会も多いと思われます。
その分、乱雑な扱いや粗悪品は、被膜の傷や捻じれから芯線が露出する原因となり、
感電や火災事故へ繋がる危険性も高くなります。
弊社ではコードやブッシュ、プラグが、どの重量・角度で、
何回の引っ張りに耐えられるか試験を実施し、
社内基準をクリアしたコードのみを使用しております。
ご所望の仕様を設計段階から綿密に打合せし、
安心してお使いいただける、長寿命のACアダプタを生産させていただきます。