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今さら聞けないスイッチング電源の基本Vol.4 部品の見方編

2018年11月21日
技術ネタ

 

 

スイッチングアダプタで使用されている部品の中でもっとも多く使用されているのが抵抗器です。一口に抵抗器と言いましてもさまざまな種類があります。抵抗器の種類で弊社が使用している代表的なものをご紹介させて頂きます。

 

抵抗器の種類と特徴

 

①炭素皮膜抵抗器
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特徴 抵抗体は炭素皮膜なのでカーボン抵抗ともよばれます。価格は安価で以前はいろいろな機器に幅広く使われていました。最近は部品の面実装化であまり見かけなくなりました。抵抗値は1Ω~数MΩで許容差が±2%、±5%が一般的です。

 

 

②金属皮膜抵抗器
 

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特徴 抵抗体はニッケルクロム合金などを使用しています。定格電力は炭素皮膜抵抗器より幅広く1/8W~3Wくらいまであります。また抵抗値の精度も炭素皮膜抵抗器よりもよく±1%や中には±0.1%のものもあります。抵抗値の下限は炭素皮膜抵抗器と同じ1Ωくらいです。

 

 

③酸化金属皮膜抵抗器
 

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特徴 名前が長いので略して酸金抵抗と呼んだりもしています。特徴として1Ωより低い抵抗値があり下限は0.1Ωくらいまであります。1Ωより低い抵抗値を必要な時がありますのでよく利用しています。

 

 

④セメント抵抗器
tech201812_04

 

特徴 名前の通り抵抗体をセラミックのケースに入れてセメントで封入してあります。耐熱性があり上記に記載した抵抗器よりかなり丈夫です。
抵抗器が問題なくても周辺部品に影響がありますので抵抗器の温度に注意が必要です。異常時の過熱防止の為、温度ヒューズ内蔵のセメント抵抗器もあります。
セメント抵抗器は抵抗値・許容差が印字されています。
この画像のセメント抵抗器は、抵抗値が15Ω、許容差が±5%(J)となります。

 

 

⑤チップ抵抗器
 

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特徴 電子部品の表面実装化でほとんどの製品に使用されています。抵抗体の材質にはメタルグレーズ膜、金属膜、金属板などいろいろあり使用される用途にあわせて使い分けされています。
チップ抵抗器は抵抗値が数字で表されています。1桁目と2桁目が第一数字と第二数字を表し、3桁目が倍率を表しています。
画像の左側のチップ抵抗器は24×(10の2乗)Ω=2.4kΩとなります。許容差は例外もありますが、3桁表示の場合は±5%となります。

 

 

⑥半固定抵抗器
 

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特徴 抵抗値を自由に調整できる半固定抵抗器です。
電圧を微調整したい時や部品のバラつきを微調整したい時に使用します。一度、調整を終えるとほとんど変更することがないような用途に使用されています。

 

 

 

リードタイプの抵抗器はボディーに抵抗値、許容差を印刷するのではなく下図のようなカラーコードを印刷していることが多いです。その為、色が何の数字を表すかを知っていないと抵抗値と許容差を読み取ることができません。カラーコード表示には2種類あります。4色が印刷されている4帯表示と5色が表示されている5帯表示です。今回は4帯表示を例にとってご説明させて頂きます。

 

 

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例の抵抗器の画像のように、色が「茶黒黄赤」の順番になっている場合。
上の表より

 

 

tech201812_09_1

になります。

 

 

抵抗器のカラーコードは表を見れば一目瞭然で分かりますが、これから覚える方は、
黒い(零)服、茶を(一)ぱい、赤い(ニ)ンジンのように
数字と色を語呂合わせで覚えるのもいいかもしれません。

 

 

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