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感謝の気持ち

2018年10月17日
コラム

 

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「いただきます。」「お陰様で」そして「ありがとう」

私たちが日常使っている言葉です。こういう言葉を聞くと気持ちがいいですね。

 

 

この前、香港からの帰りの空港でのこと。

 

 

「お子様連れの方、介助が必要な方の優先搭乗を行います。」

「次にビジネスクラス○○メンバー...」

とアナウンスが入り、優先搭乗が始まった。

たまたまなのか、その優先搭乗の列に並んでいる人が沢山いて「今日は沢山いるなあ」

と思っていたら、後ろの男性が係りの人に、

「私はビジネスクラスです。前に行かせて」みたいな事を言っているんです。

係りの人は、

「皆さん優先搭乗ですのでお並びください。」

そういなされていましたが、本人は納得がいかないらしく独り言にしては大きな声で

「ビジネスが何でこんなに並ぶんや!」

とご立腹な様子。

「なんか傲慢な人やな。この人が隣の席とかは絶対いややな。」

と思っていたら、なんと右隣の席!

嫌な予感がしました。

なんとその予感は直ぐに的中。

 

 

CAさんがウエルカムドリンクをいくつか持って機内を歩いていた時、その隣の男性が

そのCAさんの持っているドリンクに手を伸ばし、それに応えるようにCAさんも私の

前辺りにドリンクがのったトレーを差し出した瞬間。

通路の後ろから来た人がCAさんに接触し、その勢いで持っていたドリンクをトレーごと

私のズボンに

「バシャー!!」

その日の私は白色のチノパンツ。

見事に変な色と臭いになりました。(下着も冷たいし~)

 

CAさんはたくさんのおしぼりを持ってきてくれて、割れたグラスを片付け、平謝りで、

こちらが逆に恐縮してしまうくらいだったんだけど、その事のきっかけとなった、隣の

男性は謝罪どころか気遣いの言葉も一切無し。

まったく非常識な方でした。

直接本人がドリンクを溢したわけではないけれど、「すいませんね」とか「だいじょうぶですか?」

とかあってもいいと思いませんか?

 

 

一歩を譲れば早く行ける。

「世の中を渡っていくのに一歩を譲る気持ちがある。一歩を退くのは、のちのち一歩を

進めるための伏線となる。」私はそう思っています。

他人を押しのけようとする人は周囲の反感をかいます。

自ら相手に譲って引くという心がけが、逆に尊敬を集める事になるのではないでしょうか。

そして私たちが食事をするとは、何かの命を頂いています。植物・動物、何であっても

生きていたものの命を口にしなければ、私たちは生きていけません。

その事を感謝する。それが、「いただきます。」という事だと思うんです。

 

 

傲慢とかエラそうとか、少しみんなと違うからといってそうなってしまうんだろうけど、

「お陰様」という気持ちを忘れないように。

「日向」と「日陰」 「日陰」と「日向」 「陰」と「陽」

「陰」があるから「陽」があり「陽」があるのは「陰」があるから、だから「お陰様」

ということだと思います。

傲慢にならず「お陰様」と感謝し、「ありがとう」とお礼を忘れてはいけないと思う。

有る事が難しいから、有り難うだから。

 

 

 

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