5月30日に行われた「日本ゴルフツア-選手権森ビルカップ」のプロ・アマで
片山選手がアマチュア選手(ゲスト)に対して不適切な行為をしたとの事で、
30万円の制裁金と厳重注意処分をJGTOが課した事がありました。
皆さんも何度もニュースで報道されたので記憶に新しいかと思います。
その不適切行為の内容はといいますと、
「ゲストがパター中に自分の練習をした。」
本来プロはゲストをもてなす立場にあるため、ゲストのライン読みやアドバイスをする
事になっているそうですが、それらを一切せず、自分の練習をしていたそうです。
それだけじゃなく相当失礼なこともあったんでしょうか?
後ろの組に「帰る」「帰れ」って怒声が聞こえたそうです。
その後、そのゲストはプレーを止めてクラブハウスに引き上げ、
そこでも「青木会長を呼んでくれ」
といっていたそうで、相当頭にきたんでしょうね。
女子プロが一番ホールで紹介された時、ほとんどの選手が観客に軽く頭を下げてから
プレーに入るのをテレビでも見ます。
でも男子プロの一番ホールでは同じ様に紹介されても帽子のツバに手をかけるだけか、
中にはそのマネをするだけの選手もいます。頭を下げる選手はほとんどいません。
ゴルフトーナメントはスポンサーや観客からのお金で成り立っている「興行」です。
その事を忘れているのか。
それとも、俺たちプロがいるからトーナメントが出来ていると勘違いしているのでしょうか。
バブルの頃は人気スポーツで、高額賞金があり、
スポンサーや周りからチヤホヤされていたことが今の若者にまで浸透しているのでしょうか。
プロ・アマでもしっかりサービスしている女子プロは人気も高く、
スポンサーからのトーナメントの申し込みが増えすぎて、もう開催日程が無いほどの盛況ぶりです。
それに比べ男子プロは年々スポンサーが減り、海外との協賛で何とか食い繋いでいるのが現状です。
こんな状態では男子プロはダメになると、思っていた矢先。
今回の事件です。
「やっぱり。」って感じです。
今回の事件を重く見た青木会長・石川選手会長は相手のゲストの方に当日謝罪をし、
片山選手には処分を課したという事。
片山選手は当初 「何が悪いの?」って回りにはもらしていたそうですが、
片山選手を擁護する選手は皆無だったそうです。
当然ですよね。
その後、反省したのかそれともことが大きくなったと思ったのか、後日相手に直接謝罪し、
相手の方も冷静になって和解したらしいです。
片山選手は間違いなく日本のトッププレーヤーです。
でもプロの選手である前に1人の大人の人間として、自分たちの立場を良く考えて欲しかった。
大人として礼節を持ってもらいたかった。
でもいるんですね。私の周りにも ゴルフが上手なだけで、誰よりも自分が偉いと思っている人が。
本人がそう思っているかいないは別にして、そう見えるんです。少なくとも私からは。
今回の一件で、男子プロ全員の意識が変わり、見ていて気持ちのいいトーナメントになって貰いたいものです。
ビジネスの世界でもちょっと勘違いしてません?
って事があります。特に海外との取引においてですが。
立場を間違えちゃいけません。
50対50の立場って本来有る訳が無く、それは上の立場から謙遜して言っているのであって、
注文を貰っている側から50対50の立場っていうのはおかしな事だと思います。
別にエラそうにではなくて、それは普通の事だと思うんですが皆さんどう思います?
ちなみに片山選手は あの「日大」です。日大ゴルフ部出身です。
これは偶然でしょうけどね。