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後で教えたろ。

2018年06月20日
コラム

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「後で教えたろ。」

 

 

 

6月の曇天、クラブ競技のキャプテン杯決勝での事。

 

狭い打ち下ろしのパー4、競技なのでフルバックの440ヤード。

風は若干のフォロー。

「ここはボギーでもいい。」迷わず3Wできざむと昨日から決めていた。

 

 

昨日の練習ラウンドでもティーショットは3Wできざんで2打目でグリーン近くまで運び、

寄せて1パットのパー。

 

 

イメージは良かった。ティーアップして素振りをするまでは。

素振りをした後、ボールの後ろに立って目標を再度確認し、

アドレスをとってクラブのヘッドを見た瞬間。頭の中を不安がよぎった。

 

 

さっきのロングホールのセカンドショット。フェアウエーのやや右サイド絶好のライ。

自信を持って振りぬいた3Wでのボールは大きく右にプッシュ。

経験の無いくらいの極端なつま先上がりのライからの3打目はシャンク!

4打目もシャンク!

で結局5オン2パットの7でダブルボギー。

きっかけはあの2打目の3W。

 

 

「今度も右にプッシュするんじゃないだろうか?」そう頭をよぎったのだ。

このホールは右がすぐOB。左は多少傾斜で受けてはいるが高さが無い狭いホール。

バックスイングをした瞬間、普段はまったくいうことの聞かない贅肉の付いた腰周りが

直ぐに反応し右を嫌がり左に引っ掛けた。

 

 

「あ!」

 

 

やや左サイドに飛び出したボールは更に大きく曲がりはじめ、白い杭の辺りに消えていった。

「やっちゃった!」「OBだ!」

「暫定球を打ちます!」そう宣言し打ち直したボールはまたもや同じ方向に。

「あ!」

「すいません!」「もう一球暫定球を打ちます。」

「あ!」と更にもう一球と結局4回打つ事に。

すでに頭の中は真っ白!

「やっちゃったぁ」「ここかぁ」

クラブ競技なので俗に言うプレイング4などは使えない。だから全て打ち直し。

そのせいもあって、何度も打ち直していると、前の組との距離が開き、後ろの組が待っている

事に。そのことで気持ちはMAXに焦ってしまう事になり、何度も同じミスを繰り返す原因に。

 

このホールは打ち直しの3打目が木にあたって跳ね返ってきたみたいで、

セーフゾーンギリギリのところにあり、スコアは9。このホールが全てでした。

 

この大たたきから立ち直れず、今年もタイトルに手が届かず。

ホールアウト後に同伴の方から言われた言葉が「後で教えたろ。」

 

 

その方は今年76歳。今でも競技志向の強い方で、ハンディは2。

以前は全日本アマチュア競技のシニアクラスで全国3位の経験もある方で、

最近は数え切れない位のエイジシュート(年齢以下のスコアでラウンドする事)

をしているらしい。

その方からラウンド後にワンポイントレッスンを受け、

忘れていた体の動きを気付かせてもらった。

 

指摘された内容は自分でもメモ書きしていつも持っていたはずなのに、

いつの間にか忘れてしまっていた。

随分前に書き込んだそのメモをもう一度読み返し、基本を忘れていた事に気付かされた。

 

 

仕事もそうだと思う。

ある程度スキルも付き、部下も出来るとつい偉そうぶってしまいがちになる。

つい大きな注文が取れたりすると、有頂天になって自分は出来る人間だと勘違いしてしまう。

 

回りの人は結果しか見ない。スコアも売上も結果だ。

 

でもその結果にたどり着くまでは人一倍、いや何倍も努力をしている。

ああでもない、こうでもないと悩んでいる。

苦しんでいる。そしていっぱい挫折をしているんだ。

 

仕事もゴルフもラッキー・アンラッキーはあるけど、それは努力の先にあるもので、運だけでは

結果も続くことはない。

足で稼ぐ事を忘れたらダメだと思う。

基本。初心。大切な事だと改めて気付かされたラウンドでした。

 

 

 

しかし情けないですね。練習します。

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